投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 06 日 01:48:44:
内閣府経済社会総合研究所が5日発表した8月の景気動向指数(速報値)によると、景気の現状を示す一致指数は0・0%となり、景気判断の分かれ目と
なる50%を8か月連続で下回った。景気動向指数は、生産や消費など複数の経済指標のうち3か月前より改善した指標の割合を表すが、すべての指標が悪
化したことを示す0%となったのは、1998年3月以来3年5か月ぶりだ。
米同時テロの影響が織り込まれる9月も50%割れは確実と見られており、内閣府は「景気は後退局面にある可能性が高い」(景気統計部)としている。
景気の動きより数か月先行する先行指数は71・4%となり、50%を2か月連続で上回ったが、内閣府は「特殊要因によるもので、一致指数が近く50
%を上回る兆しとは考えていない」と見ている。半年から1年遅れる遅行指数は16・7%で、2か月ぶりに50%を割り込んだ。一致指数では、現時点で
判明している8指標のうち所定外労働時間(製造業)が9か月連続で悪化したほか、前月は改善していた大口電力使用量も悪化に転じた。
今後判明する原材料消費指数(製造業)や稼働率指数(同)なども悪化となる見通しだ。