投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 05 日 16:36:50:
内閣府幹部は、きょう発表された8月の景気動向指数に関して、DIの一致指数からすると、景気は7月よりも後退局面にある可能性が高い、との認識を示した。
8月の景気動向指数発表の席で述べたもの。
同幹部は、「DIの一致指数に関しては、大変厳しい状況にある」と述べた。さらに、「9月についても50%を下回る覚悟をする必要がある。9月はプラスがあるのかどうか(わからない)」と述べた。
一致指数は、0.0%となり、全ての生産関連の指標の変化方向がマイナスになっていることに加え、消費関連や雇用関連の指標もマイナスとなっている。
詳しくみると、これまでプラスだった大口電力使用料が2カ月ぶりにマイナスとなった。鉱工業生産(8カ月連続)や投資財出荷(6カ連続)、百貨店や商業販売(卸売業)といった消費関連統計(2カ月連続)、所定外労働時間(9カ月連続)、有効求人倍率(2カ月連続)といったものは引き続きマイナスとなった。
一方、先行指数は71.4%となり、2カ月連続で50%を上回った。内閣府幹部は、建設関連で7、8月を通じて丸の内再開発を含め大きな案件が集中したことを挙げ、「このままずっと続くと評価するのは難しい」と述べた。また、9月中旬は、米国のテロ攻撃で指標の動きに影響が出てくる」との見方を示した。さらに、「悪い影響がまた新たに加わってきた。長期化しないという保証はない」とした。
先行指数でプラスだったのは、建築着工や新設住宅着工などの建設関連や、新車登録台数、マネーサプライ、それに最終需要財在庫率指数だった。一方、マイナスだったのは、新規求人数や商品指数だった。