投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 23 日 15:07:46:
東京株式市場の取引は連休明けの25日から始まるが、市場関係者は「24日の米市場の動向によっては、東京市場も不安定な値動きになる」と警戒している。世界的な連鎖株安の傾向が強まり、日経平均株価(225種)が9000円を割り込む恐れがあるとの指摘も出ている。
テロ発生の11日以降、フランクフルト証券取引所のドイツ株価指数(DAX)が21日までに18・9%も下落するなど、欧州市場は米市場と同様、大きく株価が下落している。これに対し、東京市場は米欧と協調して日銀が一段の金融緩和に踏み切ったことなどを好感し、株価が上昇する場面もあった。19日には日経平均が一時、1万円を回復。しかし、20、21日は下落に転じて日経平均の21日の終値は9554円99銭まで落ち込み、東証株価指数(TOPIX)も1000を割り込んだ。
アメリカの個人消費が大きく冷え込むとの懸念や急速に進んでいる円高・ドル安を背景に、自動車など輸出関連産業の株価が大きく下落している。先週の東京証券取引所の業種別株価指数は、自動車などの輸送用機器が17・57%も下落し、精密、電機など株価を下げていたハイテク関連企業もさらに下落し、日本経済の主力産業の株価は、ほぼ総崩れの様相を呈している。
一方で、9月中間決算をにらんだ持ち合い株の解消や決算対策の売りは峠を越えたと見られており、市場関係者は米市場の動向や政府の政策対応を注意深く見守っている。
(9月23日01:39)