投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 22 日 21:44:59:
上昇率1位はスイスフランの5.9%、2位は日本円の3.6%――。米連邦準備理事会(FRB)が対ドル相場を毎営業日公表している主要23通貨のうち、米同時テロ後、最も値上がりしたのは永世中立国スイスの通貨で、ドルなどからの資産逃避が起きていることを示した。
テロ直前の10日と21日の対ドル相場を比較した。日本は厳しい景気情勢にもかかわらず、輸出企業や機関投資家の為替ヘッジ(先物のドル売り)などを巻き込んで、円高に弾みがついている。ユーロの上昇率は1.2%だった。また、FRBが主要37カ国の貿易量をもとに集計しているドルの実効相場は21日時点で126.39(1997年=100)でテロ後に0.3%下落した。
米景気の先行き不安が広がるなかで、ドルに対して下落している通貨もある。ブラジルレアルは隣国アルゼンチンの金融経済不安が再燃し、飛び火するとの懸念から、7.3%下がった。オーストラリアドルの場合、「欧米から豪州に向かっていた投資資金の一部がテロを機に本国に回帰しているようだ」(オーストラリア・ニュージーランド銀行)という。