投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 03 日 22:40:53:
日銀は3日、銀行が貸出先企業を倒産リスクなどに応じて分類する「信用格付け」に関する報告書をまとめた。大手銀20行を調査したところ、銀行は貸出先企業の75%について、内部格付けの見直しを年1回しか実施していないことが分かった。日銀は銀行が経営の健全性を高めるためにも、より頻繁に格付けを見直すよう求めている。
報告書は、国内の金融機関の与信がこれまで特定の業種や企業に集中しすぎたと指摘。これが不良債権の増大につながったとの反省から、各金融機関は信用リスクの管理体制を整えているが、なお課題が多いという。
その一つが信用格付けの見直し頻度。年に2回見直しをしている貸出先の割合は、大手20行の平均で15%、3回以上は10%にとどまった。銀行が格付けを見直すまでの期間についても、企業が決算期を迎えてから5-6カ月後という先が全体の60%を占め、現状に即した格付けをするという点で問題を残している。