投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 22 日 21:43:45:
【ロンドン22日=小平龍四郎】
英米系格付け会社フィッチは英ロイズ保険組合を格下げした。米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も同組合とチューリッヒ保険を格下げし、欧米15の保険会社の「信用力が低下する可能性あり」と発表した。米同時テロ被害への保険金支払いで体力が弱るためで、損害保険料の世界的な値上がりにつながる恐れがある。
2格付け会社が引き下げたのは「支払い能力格付け」で、予想保険金支払額が保険会社の資本の厚さに照らして十分かどうかを見る。フィッチはシングルAプラスだったロイズをシングルAマイナスにし、S&PもシングルAプラスからシングルAに引き下げた。
フィッチは同時テロ関連の保険金支払いによる損失額は業界全体で300億ドル(約3兆5000億円)に上る可能性もあり、単一災害にかかわるものとしては過去最大規模になると指摘。今年6月に北米を襲ったハリケーン関連の保険金支払いも予想されるため、ロイズの2001年12月期の赤字幅は大幅に拡大すると予想する。