投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 02 日 21:12:39:
塩川正十郎財務相は二日、平成十三年度補正予算の編成について「(今年度の国債発行額を三十兆円以下に抑える)原則は守る」としたうえで、米中枢同時テロで大きな影響を受けた航空業界への支援など必要な緊急措置を実現するため、関係省庁と協議し、今年度の当初予算の一部を「振り替えなければならないかもしれない」との考えを明らかにした。
塩川財務相の考えは、当初予算の既定経費を節約する従来の減額補正とは異なり、同じ省庁の新施策の費用確保と国債発行抑制を両立させるために既定経費の一部を全面的にとりやめ、それを新施策に付け替えるというもの。実現すれば極めて異例の手法となる。
塩川財務相は「各省庁にメリハリを明確にさせるということだ」と述べ、テロ対策のほか都市再生、IT(情報技術)など構造改革七分野も念頭においていることを明らかにした。
塩川財務相は二日の閣議後、小泉純一郎首相と個別に会談。首相から補正予算編成への基本方針を問われ、この考え方を説明した。