投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 02 日 09:00:20:
主要国の株時価総額10兆ドル減少
世界の株式時価総額が急減している。日米欧主要6市場の株式時価総額は2000年のピーク時から今年9月末までに10兆ドル(約1200兆円)減少、2000年の世界の国内総生産(GDP、31兆3000億ドル)の3分の1に匹敵する資産価値が目減りした計算。米同時テロに追い打ちをかけられた株安は、消費低迷などの逆資産効果や企業の資金調達難を招き、世界経済の低迷を長引かせかねない。
6市場は、米ニューヨーク証券取引所、米店頭株式市場(ナスダック)、東京証券取引所と、英、独、仏の主要株式市場。2000年はITバブルを背景に米欧市場の株価が歴史的な高値圏にあり、日本も長期下落局面の中での戻り高値をつけていた。各市場が同年中につけたそれぞれの時価総額のピークと今年9月末時点(市場推計)の時価総額を比較した。
その結果、29兆2000億ドルあった6市場のピーク時の時価総額合計額は、今年9月末には19兆2000億ドルに急減、減少額は10兆ドルに達した。日本の個人金融資産(約1400兆円)や米国の昨年のGDP(約9兆9000億ドル)に相当する資産価値がなくなった計算だ。