投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 29 日 10:56:16:
大手銀行が回収に注意の必要な「要注意先債権」について、貸倒引当金を積み増す検討に入った。流通大手マイカルの破たんを機に、銀行の資産査定の甘さが指摘されており、金融庁が改善を要請したのに対応する。積み増し額は大手行合計で最低でも1兆円規模に達する見通し。一部銀行は今9月中間期から積み増し、経営の健全性を強化する考えだが、証券市場などには対応の遅さを懸念する声もある。
柳沢伯夫金融担当相は28日夕、山本恵朗富士銀行頭取ら大手銀の経営者と会談。特別検査の実施を説明し、銀行に対し要注意先企業向け貸し出しの査定を厳しくするよう促した。
都市銀行、信託銀行など大手16行の貸出総額は334兆円。このうち42兆6000億円にのぼる要注意先債権(要管理債権を除く)は貸し倒れの恐れが低いとし、これまで融資額の3-5%しか引当金を積んでいない。大手銀は景気低迷などで不良債権化する恐れを重視、格付けの低下や株価が額面割れとなっている経営不振企業向けの引当金を積み増す。