投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 09 日 20:34:14:
経済財政諮問会議は(議長・小泉純一郎首相)は9日、構造改革を加速化させるための
集中審議を開始した。関係閣僚らを臨時メンバーとして、特殊法人改革と規制緩和をテーマ
に議論。景気悪化によって政府系金融機関の役割が高まっていることから、中小企業金融
公庫、国民生活金融公庫、商工組合中央金庫の3機関を当面、特殊法人の廃止・民営化
の対象外とするかどうかについて、意見交換した。
小泉首相は、改革促進と急速な景気悪化に対応するための政策対応を検討するよう諮問
会議に指示しており、今月中に計3回開かれる集中審議の結果は、「危機対応プログラム」
(仮称)などに反映される。
会合には石原伸晃行革担当相のほか扇千景国土交通相や武部勤農水相ら5閣僚が臨
時メンバーとして出席。総合規制改革会議の議長である宮内義彦オリックス会長も参考人
として議論に加わった。
規制緩和では、IT(情報関連)や都市再生などの分野での進展を目指した。ただ、大胆な
緩和策には難色を示す関係閣僚もおり、方針の策定は難航したとみられる。
諮問会議は、改革の具体化に向けメンバーの自由な議論を進めるためとして、議事内容
の公開を規定した諮問会議運営規則を一部改正し、通常は会合の3日後に公表している議
事要旨を例外的に公表しない非公開の形式を取った。 【白戸秀和】