投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 09 日 20:29:44:
本格化した2001年9月中間決算発表で、情報技術(IT)不況の
影響を受け、企業の経常利益が前年同期比43・1%減と、大幅に
減っていることが9日までの新光総合研究所の集計で明らかになっ
た。通期の見込みも経常利益が55・8%減と厳しさが続きそうだ。
対象は東京証券取引所1部上場企業の974社(金融を除く)のう
ち発表済みの187社。全体の売上高は1・3%と微増だが、純利益
は57・2%減だった。
IT不況の震源地で、大手の発表が一巡した電機は赤字に転落。
純損失は富士通が1747億円、東芝1231億円、日立製作所が1
105億円と半導体大手を中心に不振を極めた。3社は通期の見込
みでも損失がほぼ倍となる。
電機に引っ張られる形で非鉄金属、化学など素材産業も下振れ。
素材産業25社全体の経常利益は39・0%減となった。
一方、ホンダ、トヨタ自動車が売上高、利益とも上半期で過去最高
を記録した自動車は好調で、輸送用機器の経常利益は28・4%
増。また、景気の影響を受けにくい医薬品も経常利益が16・2%増
となった。