投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 09 日 16:13:38:
週末9日の株式市場は、軟調な展開となっている。手掛かり材料に乏しい状況のなか、週末ということもあり、積極的な売買は手控えられているようだ。また、大手銀行株が軟調に推移しているため、慎重姿勢が窺える相場となっている。依然として市場参加者の少ない相場展開となっており、政策当局から何らかのアクションが見られない限り、このままの状況が続くとの見方が一般的となっている。SQ(特別生産指数)については、波乱なく通過した模様。内閣府が今年度のGDPを下方修正しているが、景気の悪化は織り込み済みとの見方から、特に悪材料視される状況には至っていない。午前の平均株価の終値は、前日比159.81円安の1万271.98円(出来高概算3億6000万株)。
大手銀行株は、全面安の展開となっている。昨日は買い戻しの動きから一角が反発したものの、本日は再び売りが先行している。金融システム不安が再燃しつつあるなか、海外機関投資家による見切り売りが加速しており、不良債権処理を促す催促相場の様相を強めている。あさひ銀<8322>が再び100円を割り込んだほか、UFJ<8307>は昨日に続いての上場来安値更新となっており、この大手銀行株の下げが市場全体のセンチメントを悪化させている。9月中間期の連結経常益が上半期で最高となったトヨタ<7203>は、買い先行のスタートとなったものの、持ち合い解消売りに上値を抑えられる展開となった。一方、ローム<6963>が大幅高となっている。昨日、中間決算を発表しており、通期の連結営業利益を従来予想から上方修正したことが好感されているようだ。