投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 09 日 12:09:00:
米総合エネルギー会社エンロンは、同社の資金調達力が疑問視され、投資家の信頼を損なう原因となっていた簿外取引を含める形で財務諸表を修正した。
この修正によって、同社の97年から2000年にかけての純利益は5億9100万ドル(22%)減り、同期間の負債が6億2800万ドル(6%)増えた。
ただ、同社が米証券取引委員会(SEC)に提出した今回の業績修正は実態をすべて反映しているわけではない、との見方や、エンロンの金融取引への投資家や当局のせんさくをやめさせるために提出されたにすぎない、との見方もある。
SECへの報告では、同社の2000年の負債額は、102億3000万ドルから108億6000万ドルに修正され、これには問題視されていたJEDI、Chewcoの2社との簿外取引6億2800万ドルが算入された。
2001年の第1〜第3・四半期の負債については、修正はなかった。
これについて、ある証券会社のアナリストは、「(2000年の)負債額の修正が6億ドルというのは、少ないのではないか」と指摘していた。
また、10月16日の第3・四半期の決算発表の翌日に発表されて物議をかもしていた株主資本の12億ドルの減少も、今回の報告には反映されていた。