投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 22 日 09:11:13:
損保、航空保険料大幅値上げ
世界の損害保険会社が、日本航空、全日本空輸を含む内外の全民間航空会社に、航空保険料の大幅増額と賠償額(保険金)の引き下げを通告したことが21日、明らかになった。同時テロに対する米国の報復軍事行動が近いとの観測から、航空保険のリスクが高まると判断した。日航、全日空の場合、保険料は5-6倍になる見込み。需要急減で苦境に立つ世界の航空会社にとって大きな打撃になる。
日航、全日空は25日にも保険料引き上げの通告を受けたことを発表、運賃への転嫁など対応策を検討する。
航空保険は、航空機の事故による機体の損傷や死傷した乗客への損害賠償などを補償する保険。1991年の湾岸戦争時にはその前後の3カ月間、全地域の航空保険料が2割前後引き上げられたが、一気に数倍に上がるのは初めて。
損保会社はまず追加保険料の支払いを要求。全航空会社一律で、旅客1人あたり1.25ドルを従来の保険料に上乗せする。いつまで追加保険料を適用するかは明示していない。世界の航空旅客数は2000年で14億1000万人強だった。