投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 06 日 23:24:35:
先月27日に公募価格4300円を9.3%上回る初値4700円でJASDAQ市場に上場を果たした日本マクドナルド <2702> の株価の下落が続いている。
同社の株価は週明け3日の東京株式市場でも売られ前日比150円(-3.33%)安の終値4,350円で3日続落となると同時に株価は公募価格に対してあと50円を残すだけとなった。
上場にあたっては時価総額で6000億円規模の大型企業ということに加え、値下げ攻勢で逆に売上を伸ばすという「デフレ銘柄」として投資家の人気を集めることとなったものの、個人投資家の人気とは裏腹に機関投資の買いがついてこなかったことが株価下落の要因と目されている。
先に発表となった米モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)の指数銘柄入れ替えの発表において流動性の少ない銘柄が外されることとなったことからも分かるとおり、機関投資家は一般的に売上や利益に加えて流動性に富む銘柄を好む傾向があるが、日本マクドナルドは、発行株式の8割が米マクドナルドの持ち株会社と藤田田社長とその親族で占められるなど流動株式数が少ないことが、機関投資家の買いがついてこなかった理由と見られている。
今後は、東証上場基準を満たすためにも発行株式の流動性比率を高めていることも重要な戦略となってきそうだ。
[テクノバーン 2001年8月6日]