投稿者 sanetomi 日時 2001 年 9 月 21 日 06:44:49:
RCCの不良債権買い取り対象拡大…「改革工程表」
小泉内閣が掲げる構造改革の具体的な手順を示す「改革工程表」と、「改革先行プログラム」中間とりまとめの最終案が20日、
明らかになった。焦点の不良債権問題では、整理回収機構(RCC)が入札に参加して不良債権を市場価格で買い取る制度や、
株価急落企業に着目してメーンバンクの引き当て状況を検証する金融庁の「特別検査」の実施を新たに打ち出した。工程表と改革
先行プログラムの最終案は、経済財政諮問会議(議長・小泉首相)が21日に開く会合で提示され、これをもとに政府は補正予算
案の編成作業に着手する。
工程表は、6月に閣議決定された「経済財政運営の基本方針」で示された七つの改革プログラムの内容について「9月末まで」
「次期臨時国会」など実施・検討の時期を明示している。
このうち不良債権の処理促進に関しては、RCCの買い取り対象を、「実質破たん先」だけでなく、「破たん懸念先」にも広げ
るとともに、入札によって民間の債権買い取り業者と競争して買い取り価格を決める。
また、RCCが破たん企業の債権者となって企業の再建を進める時に、日本政策投資銀行などの融資を活用することや、日本
政策投資銀行や民間投資家、RCCなどに企業再建のためのファンドを設立させ、証券化した債権を買い取って、出資者として
企業の再建を支援するよう要請する。
いずれの措置も、通常は銀行の融資を受けにくい破たん企業の再建を資金面で支援する狙いがある。