投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 21 日 01:07:43:
あさひ銀行と中央三井信託銀行は20日、9月中間配当を見送り、来年3月末の期末配当に一本化することを正式に発表した。今期から時価会計が採用され、株価が低迷すれば配当原資が枯渇する懸念がある。両行は低迷を続ける株価の先行きが見通せない中で、配当には来年3月末の株価を見極める必要があると判断した。
大手行で中間配当見送りを正式に発表したのは大和銀行とあわせて3行になった。
あさひ銀行は普通株式については当初予想の1株あたり1円50銭の中間配当を見送り、期末に3円の配当を実施する。中央三井は2円50銭の中間配当を見送り、期末の5円に一本化する。両行とも年間配当金額は変えない。また優先株式についても年間配当に一本化する。
時価会計の採用で、今期から有価証券含み損の6割相当額が資本の一部の「剰余金」から差し引かれる。含み損が拡大すれば剰余金が枯渇し、配当が不可能になる。あさひ銀、中央三井ともに現在の含み損がどの程度あるかについては明らかにしていない。
株式相場の低迷で各行とも保有株式の含み損が拡大。日経平均が1万円割れし、大手15行では含み損が5兆2000億円に膨らんだとの推計もある。今後、追随する大手行が出る可能性もある。
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