投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 06 日 23:19:47:
土日に相場を揺り動かす材料のなく、模様眺め気分強い状況で今週の取引はスタートした。前場は、JPモルガンが、シリコンサイクルは底打ちしたかと題したレポートが市場の一部で話題となったが、特に、大きな動きにはつながらなかった。ただし、ハイテク株動向の影響を受け易い日経平均故に、市場関係者のハイテク株の先行きに対する関心は高く、今後も折にふれ、アナリストのコメントは注目を集めることになりそうだ。
後場に入るといったんは戻りを試す場面もあり、先物は一時1万2320円まで上昇する場面もあったが、特段材料のない中での上昇だったことから、その動きに迫力はなかった。1万2300円を挟んだもみあいを続ける中、内閣府が6月の景気動向指数を発表。
先行37.5%、一致31.3%と依然として足元、先行き景気の改善が不透明な状態が明らかとなり、急速にに伸び悩む展開に。また、追い討ちをかけるように、フィッチが邦銀の格付けを引き下げ、ムーディーズも東京三菱銀行の格下げを発表するなど、海外の格付け機関の邦銀格下げが相次いだ。
テクニカル的には、25日移動平均線(8月6日現在、1万2160円71銭)を終値で上回るかが注目されていたが、本日の終値は1万2243円90銭とこれを超えており自律反発継続期待は依然残した格好となっている。相次ぐ悪材料にも拘わらずこのサポートを割り込まなかった最大の理由は、政策期待であろう。なお、ムーディーズは、大手邦銀に対して十分なシステムサポートが施されると確信しているようだ。同社は、大和銀行の持株会社設立の動きは強力なシステミックサポートを示唆するものであり、同社が従来期待してきたそうしたサポートが今後も継続されると改めて確信させるものであるとコメントもしたことからも窺える。
破綻等銀行が不良債権の呪縛から解き放たれて、本来の金融仲介機能を回復できると市場が信じるきっかけが待たれる状況に変化はない。政策の具体化と「破綻」を待ち構えるスタンスだけは継続しておく必要があろう。