投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 20 日 20:43:28:
09/20 02:01 爆破予告で不正取引か 不自然な売買調査 テロ便乗 金融48
共同
東京などで十八日、米中枢同時テロに便乗したとみられる悪質な
爆破予告電話が相次いだ騒ぎがあったが、一連の予告が不正な株式
売買に関連していた疑いが十九日強まった。証券取引等監視委員会
も強い関心を示しており、不自然な売買の調査に乗り出したもよう
だ。
主要国の市場では、ウサマ・ビンラディン氏の関係組織がテロ前
後に不正な株取引をしたのではないかとの疑惑が浮上、日本を含む
各国の証券監督当局が既に調査に乗り出している。これとは別に、
日本の証券監督当局は、テロ組織とは関係ないが、テロに便乗して
利益を上げようとする極めて悪質な取引を抑止するため、早急な調
査が必要と判断したとみられる。
爆破予告は、十八日午後二時すぎ、米国系の金融機関が入居する
ビルや、商社などに相次ぎ、大勢の人が避難することになった。
同日の東京株式市場は、十七日に再開されたニューヨーク株式市
場が暴落には至らなかったことを好感し、平均株価は一時四○○円
以上上昇した。しかし、爆破予告の報道が伝わった後からは売り注
文が増えて上げ幅は急速に縮まり、結局、終値は約一七五円の上昇
にとどまった。
市場関係者の間では、爆破予告前から、株価が変動すると利益を
確保できる株式の空売りや株式先物の空売りが大量にでた形跡があ
るようだ、との見方が広がっている。監視委など監督当局もこうし
た情報を重要視し、不正取引が発覚した場合は厳しく対処していく
見通しだ。
(了) 010920 0200
[2001-09-20-02:01]