投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 19 日 14:59:36:
政府は銀行の不良債権の最終処理を加速させるため、回収に注意が必要な「要注意先債権」に分類した大手企業に対する引き当てを強化するよう各行に求める方針だ。要注意先に分類していた大手スーパー、マイカルの経営破たんで、みずほグループが9月中間期決算で最終赤字に転落する見通しになるなど、引き当て不足が表面化したため。引き当て増強によって過小資本が明らかになれば、公的資金の再注入論に発展する可能性もある。
銀行は要注意先債権について債権額の3-5%に相当する貸倒引当金を積んでいる。過去の貸し倒れ実績を踏まえた水準だが、要注意先の大手企業が破たんすると一度に大きな損失が発生する。このため金融システム安定には引当金増額が不可欠との指摘がある。小泉純一郎首相は18日夜、首相官邸に内閣特別顧問の樋口広太郎アサヒビール名誉会長、木村剛KPMGフィナンシャル社長、森昭治金融庁長官を招き、不良債権の最終処理策について意見を交換した。