投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 18 日 19:42:58:
09/18 15:53 保険金支払いに難問 遺族の生活に打撃も 外経79
【ニューヨーク18日共同】五千人以上に上るとみられるニュー
ヨークの世界貿易センタービル崩壊の犠牲者の家族は、親族を失っ
た悲しみに加え、保険金がなかなか支給されないという、生活上の
打撃も受ける恐れが出ている。
ニューヨークに本社を置く生命保険ニューヨーク・ライフ・イン
シュアランスは「請求があれば迅速に、同情を持って支払う用意が
ある」と、地元企業としての責任を強調しているが、十七日付のウ
ォールストリート・ジャーナル紙は「(保険会社は)株主に対して
も責任がある」との別の保険会社幹部の言葉を引用した。
また、個人生命保険では行方不明者が死亡と認定され、保険金が
支払われるまでには通常七年かかるほか、DNAによる遺体特定も
困難が予想されている。
一方、テログループのハイジャック機の突入攻撃を、ブッシュ大
統領は「戦争行為」と断言しているが、生命、傷害保険や旅行保険
はテロ行為による損害免責条項がある場合が多いほか、戦争行為に
よる損害も免責されるのがほとんどだ。米国内で発生した前例のな
い事件であるため、このような免責条項を適用するかどうかが焦点
となる。
ある米大手損保会社は「免責条項を適用しない」と支払う方針を
明確にしているものの、請求に応じれば膨大な支払いで収益に重大
な影響が出そうだ。
(了) 010918 1552
[2001-09-18-15:53]