投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 18 日 12:00:35:
政府・日本銀行は17日、東京外国為替市場で円相場が、一時、1ドル=116円台後半まで急騰したことを受け、円売り・ドル買いの市場介入を実施したが、介入規模は数億ドルと見られている。日銀は「介入資金も利用して潤沢な資金供給に努める方針」を明らかにして、介入に使った円資金を市場から吸収しないことで市場に資金を潤沢に供給する「非不胎化」措置を、必要に応じて用いる姿勢を示した。これは、アメリカで同時多発テロが起きて世界的な金融・経済の混乱が懸念される中、株価急落や円高進行で日本の景気回復がさらに遅れる事態を防ぐため、日銀が、事実上、一段の金融緩和姿勢を取ったことを意味する。
この日の円相場は、介入で円買い圧力が弱まった結果、午後5時現在、先週末(午後5時)比1円16銭円高・ドル安の1ドル=117円77―80銭で大方の取引を終えた。
日銀は、外為市場で介入を行った場合、通常は後にその資金を吸収(不胎化)して、資金需給のバランスを中立に戻す。しかし、円売りの介入資金を吸収しなければ、その資金は市場に残り、結果として、その他の資金供給オペレーション(公開市場操作)が無くても、潤沢な資金供給ができることになる。
(9月18日10:37)
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