投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 06 日 18:33:48:
今日の日経新聞に、以下の外債の宣伝が大々的に掲載されています。
第12回ブラジル連邦共和国 円貨債券 期間 2年間 年利(課税前)3.75%
そして、このように記載されています。
<債券の元利金支払いは、その発行体が責任を負います。
そのため、財務状態の変化によっては、元利金支払いの不履行あるいは、遅延(デフォルト)が発生することもあります。従って、発行体の信用度を判断する事が必要です。>
以上が、広告に記載されている内容です。
では、この【ブラジル国債】が、どのような信用状況におかれているのでしょうか?
今のところ、【ブラジル】は、他の中南米の国のような危機的な経済状態にはなっていません。
ところが、<アルゼンチン>は、既に、危機的な経済状態になってきており、今年末に満期がくる国債(12.20日満期)では、価格は、額面を大きく割り込み、89円になってきています。
利回りは、何と13.6%を越えます。
また、2年後の満期(2004年6月満期)では、更に悲惨な価格になっており、80.78円と80円をも割り込みかねない動きになっています。
そして、利回りは、13.4%になっています。
今回の【ブラジル国債】が、このような悲惨な価格になるとは限りませんが、経済レポートにも記載しましたが、電力不足から、経済活動が停滞してきており、中南米の経済混乱がいつ、ブラジルに波及するか、分かりません。
2年だからといって、このような国債に手を出せば、最悪の場合、元本すら戻ってこないこともあり得ます。
くれぐれも証券会社の発行手数料稼ぎの餌食にはなられませぬように。