投稿者 sanetomi 日時 2001 年 9 月 15 日 22:54:45:
世界同時不況回避へ米で緊急利下げの観測強まる
【ワシントン15日=天野真志】米連邦準備制度理事会(FRB)が10月2日に開く定例の連邦公開市場委員会(FOMC)を待たず、現行の誘導目標が年3・5%となっているフェデラル・ファンド(FF)金利など政策金利の緊急引き下げに踏み切るとの観測が強まってきた。同時多発テロの衝撃による市場の動揺がさらに拡大する恐れがあることから、世界同時不況を防ぐには、FRBの迅速な対応が不可欠だとする危機感が市場で高まっているためだ。
米経済は、テロの発生前から、失業率の悪化や生産活動の低迷などで一段と減速感を強めていた。このため市場では、もともと10月の定例FOMCでの追加利下げを予想する向きが多かったが、テロの影響が実体経済に及び、個人消費の冷え込みや企業収益の悪化によって、米国がリセッション(景気後退)入りする懸念が増している。
また、17日に取引を再開する予定のニューヨーク証券市場では、米経済の先行き懸念を反映して取引再開後しばらく不安定な値動きが続くとの見方が多い。このため、株価急落の回避を狙って、FRBが緊急利下げを断行するとの見方が浮上している。下げ幅については、0・25%にとどめ、10月の定例FOMCでの再利下げ余地を十分に残すとの見方のほか、一気に0・5%以上の大幅利下げを断行、市場に強いメッセージを送るとの予測も浮上している。
(9月15日20:43)
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