投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 14 日 21:40:22:
マイカルについては「銀行による不良債権処理先送りの象徴」と株式市場でみなされていた。
株価は１月２６日に今年最高値の２２８円をつけたが、その後は下落を続け８月１日に上場以来初めて１００円の大台を割り込んだ。第一勧銀が追加融資を表明したのを受け、一時大台を回復したが、破たんが伝えられる直前の１４日午後の取引開始時点で、６７円まで売られ、結局、前日比１５円安の５３円で売買停止になった。
鈴木孝之・メリルリンチ日本証券シニアアナリストは「デフレで売上高が減っている小売業界では、巨額の有利子負債を抱えたマイカルが生き延びるのは困難。破たんという答えは最初から出ていた」と指摘したうえで、「失業という痛みは伴うが、構造改革の第一歩で、市場には明らかにプラス材料だ」と評価する。
一方、問題を先送りしてきた銀行に対する見方は厳しい。あるアナリストは「メーンバンクの歴代経営陣が『自分の責任で融資先を破たんさせたくない』と追い貸しを続けた。背任まがいの行為だ」と批判した。 【吉原宏樹】
［毎日新聞９月１４日］ ( 2001-09-14-20:19 )
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