投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 13 日 21:12:31:
【日銀、潤沢に資金供給〜株安続けば追加緩和視野】
(9月13日日経朝刊)
日本銀行は、米同時テロによる金融市場の混乱などを避けるため潤沢な資金供給を当面継続する構えだ。民間金融機関が日銀に預ける当座預金の残高を6兆円程度から8兆1900億円としたのに続き、目標を大幅に上回る特例的な資金供給を実施する。
●特例措置で連鎖を防ぐ
今回の危機回避の緊急対策は、日米金融当局による市中への潤沢な資金供給である。米経済が同時テロの危機を乗り切れるかどうかはここ数日の米金融当局の腕にかかっている。
世界貿易センターには、米モルガン・スタンレーなど世界金融を動かす大手が集中しており、それがぽっかり消失したので資金がなめらかに動かなくなっている。どこかの金融機関に資金が行き届かなくなり、連鎖的な資金不足の恐れがあるためNY株式市場の閉鎖を決めたのだ。
FRB(米連邦準備制度理事会)は今、必死になって資金を市場に供給している。米経済は強いドルと安定した金融市場で支えられており、この歯車を逆転させないことを最大の政策ポイントに置いている。
日銀はこのFRBの政策に呼応し日米同時に流動性危機回避に動き出したもので、通常の政策とは異なり特例的な資金供給を続けることで世界同時の株安を防ぐことに狙いを絞ってきている。
日本はテロを機に世界の政治経済システムに存在感ある役割を果たし、自らの遅れていた地位を回復させる絶好の機会であるだけに日銀の「特例的」な資金供給は断固実施することが肝要だ。
○URL
・日本銀行
http://www.boj.or.jp/
・米モルガン・スタンレー
http://www.morganstanley.com/
[袴田まさお]
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