投稿者 sanetomi 日時 2001 年 9 月 13 日 09:03:50:
大手15行、株式含み損5兆円に拡大
日経平均株価の1万円割れで、大手銀行15行の保有株式の含み損が全行で拡大、総額は5兆円規模に達したもようだ。この株価低迷が続けば、不良債権処理に加え、多額の株式評価損が重荷となり、9月中間期で赤字決算となる銀行が出てくる可能性が高い。含み損の6割を自己資本から差し引く新ルールの導入で、配当原資となる剰余金が枯渇し、中間配当を見送る銀行も相次ぎそうだ。
大和総研の試算によると、週明け10日の株価(1万195円)の段階で大手15行合計の含み損は3兆5000億円。含み損益と日経平均が連動していると想定した場合、1万円割れで含み損は4兆6000億円。9610円にまで落ち込んだ12日の終値では、5兆円規模に膨らんだとみられる。
15行合計の含み損は日経平均が1万3000円弱で引けた2001年3月期末時点の約3000億円から十数倍に膨らんでいる形。3月末には東京三菱銀行や三和銀行など5行が含み益を確保していたが、8月末にかけて含み損に転じ、現在ではこれらの銀行でも数千億円規模の含み損を抱えているとみられる。
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