投稿者 sanetomi 日時 2001 年 9 月 13 日 09:02:55:
生保6社の保有株式が含み損状態に
12日の株式相場の急落を受け、主要な生命保険10社のうち6社で保有株式が含み損状態となった。生保の健全性を示す保険金支払い余力(ソルベンシーマージン)比率も2001年3月期に比べ全社で低下しており、信用力を向上させるため、自己資本の拡充を迫られる生保が出てくる可能性がある。
前期に保有株式で含み損を抱える主要生保は朝日生命保険と三井生命保険の2社だけだった。12日の日経平均の終値の水準ではさらに第一生命保険、住友生命保険など4社が含み損に転じた。日本生命保険と太陽生命保険はなお含み益を確保しているが、明治生命保険と大同生命保険は含み益がほぼ底を突いた状態。
主要生保各社は実際の運用利回りが顧客に約束した利回り(予定利率)を下回る「逆ざや」に悩まされており、含み益は逆ざやを埋める最後の原資。各社とも含み損を抱えた銘柄を処分するなどして含み益がゼロになる日経平均の水準を下げようと懸命だったが、12日は各社の対応を追い越す形で相場が急落した。
このページの感想 |