投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 13 日 00:04:34:
09/12 17:08 中間決算に深刻な打撃 時価会計先送りに期待も 金融51
共同
米中枢同時テロが波及し、東証平均株価(225種)が一万円の
大台を割り込んだ影響で、金融機関の保有株式の含み損は大幅に拡
大、九月中間決算への深刻な打撃が懸念されている。
金融筋の試算では、平均株価が一万円の水準で、大手銀行の含み
損は三兆円に達するという。九六○○円に近づいた十二日の水準で
は、さらに数千億円の含み損が上乗せされるのは確実とみられる。
金融関係者は今回の株価下落が、一時的なものなのか、売りが止
まらず九月末に向け、一段と下げ幅を広げるのかを注視している。
株安が継続するようだと「時価会計の導入を先送りするなど、政
策的な支援が不可避になる」(大手行幹部)との声も聞かれた。大
手行が株安に警戒感を強める背景には、九月中間決算から時価会計
が導入され、保有株式の含み損の六割を剰余金で処理することが義
務付けられることがある。
この日の株価水準では、剰余金が枯渇する大手行もあるとみられ
ている上、景気の悪化で一段の不良債権処理を迫られるとの見方も
強く、大手行は「二重苦」に直面する。「合併差益」や「分割差益
」など金融再編の過程で発生する帳簿上の利益を、処理費用として
見込むしかない銀行も多いのが実態だ。
帳簿上の利益で急場をしのいでも、財布の中身は急速に、そして
確実に減少していく。
(了) 010912 1707
[2001-09-12-17:08]
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