米、不況転落の瀬戸際に 世界経済まさに正念場 共同

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投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 12 日 23:39:17:

09/12 19:50 米、不況転落の瀬戸際に 世界経済まさに正念場  外信401
共同
 ニューヨークとワシントンなどで発生した十一日の米中枢同時テ
ロは、米国民だけでなく全世界を恐怖のどん底に突き落とした。世
界経済を動かす米国経済を不況の瀬戸際に追い込み、事件を機に米
国防体制は一段と強化される見通しだ。世界を震撼(しんかん)さ
せた事件の影響を追った。                  
 「事件は最悪のタイミングで起きた」―。東京三菱銀行(米国)
主任エコノミストの荻野和也氏は冷静に指摘した。米企業が情報技
術(IT)バブル崩壊から立ち直れない中、米失業率は4・9%と

四年ぶりの高水準を記録。マクロ経済を支えてきた個人消費に明確
な黄信号がともった矢先だったからだ。            
 「商談の予定は全部キャンセルだ」「出張は取りやめ。だれが飛
行機に乗りたいと思う?」。ビジネスの最前線からはこんな声が相
次いだ。                          
 発生直後の欧州市場では株価が大きく落ち込んだ。十二日の東京
市場では株価が七○○円近くも値下がりし、韓国などアジア株も急
落、事件の衝撃は市場を通じて世界に広がった。        
 オニール米財務長官は「米国の金融市場は強靱(きょうじん)で
、抵抗力がある。今日の事態にもかかわらず金融システムは非常に
良く機能している」と語り、動揺する市場心理を鎮めるのに躍起だ
が、不安は収まらない。                   
 民間の企業活動が鈍り、服喪ムードで年末にかけてのクリスマス
商戦でさらに消費が冷え込むと予想される。ウォール街の民間エコ
ノミストが一斉に描き始めたのは、テロリストによる一撃が、米経
済を一気に不況へたたき落とすという、予想だにしなかったシナリ
オだ。                           
 ブッシュ大統領は事件後の演説で「米国経済の基盤は依然として
強い」と強調。エコノミストの一部にも「市場は突発事件には必ず
過剰反応する。米経済への影響は限定的」などと比較的楽観的な見
方もある。                         
 しかし、世界第二の経済大国である日本の経済は深刻な低迷を続
ける。欧州経済も低空飛行状態だ。代役不在の中で米経済に息切れ
感が出ているのは否定しがたい。「世界最強の経済」は正真正銘の
正念場を迎えた。(ニューヨーク共同=新井琢也)       
(了)  010912 1950              
[2001-09-12-19:50]

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