投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 11 日 00:25:02:
中国を訪問中のオニール米財務長官は10日、1国の通貨の相対的価値を決定するのは、その国の生産性であり、為替相場の操作ではないとの見解を示し、米国内で高まっているドル高是正を求める声には屈しないとの姿勢をあらためて示した。北京で、経済を専攻する地元の大学生との会合で述べた。
米製造業者がドル高の痛手を被っているとされる問題について、どう考えるかとの学生の問いに対し、同長官は、「このような質問に直接答えることにより、投機家を動かすことに意味はない」と述べる一方、「重要なことは、世界のすべての国が、相対的な実質成長率を高めるよう努力することだ」と指摘した。
同長官は、為替リスクをヘッジする方法があるにもかかわらず、「言い訳する」企業家が多すぎるとし、ドル高に不満を示す企業には同情しない、と述べた。
また同長官は、「為替相場を操作しようとの考えに潜んでいるのは、政治の指導者が所得と富を再配分すべきとの考え方だ。指導者の役割は、価値の創造であり、再配分ではない」と述べた。
同長官は今週日本を訪れ、12日に塩川正十郎財務相と会談する予定。日米財務相会談では、為替相場も議題となるとみられている。
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