投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 08 日 11:56:31:
【ロンドン７日＝清水貞治】
日米欧主要国の当局者が参加して国際金融危機の再発防止策を協議する「金融安定化フォーラム」が６、７日の両日ロンドンで開かれ、議長のクロケット国際決済銀行（ＢＩＳ）総支配人が記者会見した。同議長は主要国の市場や金融機関の健全性に関し、「世界経済の減速に伴う打撃をうまく吸収しているが、長期化する場合の警戒は怠れない」と強調した。
同議長は主要国の国際的な金融機関の経営について「今後は収益減と貸倒引当金の負担増が目立ってくるだろうが、自己資本の厚みが衝撃吸収材になっている」と指摘。金融機関から多額の資金を調達した情報通信関連企業の信用力悪化をめぐっては「重大な問題には発展しないにしても、監督当局は注視を続ける必要がある」と述べた。アルゼンチンなど新興市場国で金融危機の再発懸念がくすぶっていることに関しては「貸し手の金融機関は経済実態に応じて新興国を選別しているし、借り手も外貨準備を積み上げるなど経済基盤を改善しており、数年前のように危機が広く伝染するリスクは減っている」と語った。
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