投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 07 日 20:45:44:
【日本国債格下げの方向〜ムーディーズ発表】(9月7日日経朝刊ほか)
米格付け会社のムーディーズは、日本政府が発行する国債など円建て国内債券の格付けを引き下げる方向で見直すと発表した。
●海外投資家動向に注目
今回引き下げの方向で見直す理由は、日本のデフレ圧力が政府の財政状態を圧迫する可能性を指摘している。通常、3カ月後とされているが年内にも引き下げることになろう。このニュースが流れた後、注目の長期金利は前日比0.05%高い1.4%に上昇したが小幅、一方外為市場では1ドル121円台に円が急落した。
今後冷酒のように徐々に効いてくる公算が大きい。小泉内閣が掲げる構造改革が手間取るとさらにワンランク引き下げられる懸念がある。そうなれば、海外投資家は一斉に債券を売却することも考えられよう。
このニュースで急速に円安に振れたことで4月からの円安調整も峠を越えたようだ。
円安は歓迎されるかもしれないが、長期金利上昇という副作用もある。債券相場が急落すれば銀行の不良債権処理が頓挫(とんざ)しかねない。悪い円安にならなければよいが。
[内藤新二]
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