投稿者 sanetomi 日時 2001 年 9 月 07 日 12:57:25:
首相、補正予算編成を指示
小泉首相は7日の閣議で、4―6月の国内総生産(GDP)の伸び率がマイナスになったことを受け、2001年度補正予算案の編成に着手するよう指示した。また、当面の経済財政運営について、構造改革を断行するとともに、雇用対策を中心とした「改革先行プログラム」をとりまとめる方針を表明した。
首相は「景気は雇用情勢も含め厳しい状況にある。ただ、ここで従来型の景気対策を繰り返すのではなく、構造改革を強力かつ迅速に遂行する」と強調。そのため、改革工程表を国民に明らかにし、補正予算で処置する事項を含め、先行して決定、実施すべき施策をまとめるよう各閣僚に指示した。
プログラムの内容については、公共投資などによる単なる需要追加策は厳に排し、<1>新産業、雇用を生み出す制度改革、環境整備<2>雇用、中小企業にかかわるセーフティーネットの充実策<3>構造改革を加速させるため特に緊急性の高い施策――に絞りこむよう求めた。
また、補正予算の財源については「安易な国債増発によるべきでない」として、2001年度補正予算案編成に際しても、国債発行総額を年間30兆円以内に抑制するとの来年度以降の目標を適用する方針を改めて示した。
首相の指示を受け、竹中経済財政相は「改革工程表は改革先行プログラムの中間とりまとめと併せて9月下旬にとりまとめる」「改革先行プログラムは最終的に10月中下旬にまとめる」との日程で取り組む考えを表明した。
福田官房長官は閣議後の記者会見で、補正予算案の国会への提出時期が10月下旬以降になるとの見通しを示した。
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