投稿者 DC 日時 2001 年 9 月 07 日 01:44:36:
東京 9月4日(ブルームバーグ):映画「ミッション・インポッシブル」シリーズを制作・主演したトム・クルーズが第三作目の
構想を練っているとしたら、日本を訪れようとするかもしれない。
昨年ヒットしたシリーズ2作目の「M:I−2」は、インポッシブル・ミッション・フォース(I.M.F.)という秘密組織の一員に扮(ふ
ん)したトム・クルーズが、細菌兵器で世界を滅亡させようとたくらむ悪者を追い、次々と極秘ファイルの調査を進めていくという
ストーリーだ。
東京でも今、IMFへの警戒感が高まっている。もちろん、こちらは本当のIMF(国際通貨基金)による審査の話だ。今回のI
MFの任務は人類の救出ではなく、世界経済の救出にある。世界経済の足を引っ張りかねない不良債権問題の深刻さを日本
が隠しているかもしれないからだ。映画でトム・クルーズがやってのけたミッションも困難を極めるものだったが、こちらのミッシ
ョンも同様だろう。
邦銀は一体どれだけの不良債権を抱えているのか。これはだれもが知りたくてたまらない秘密だ。柳沢伯夫金融担当相は
8月31日、IMFからの審査の申し出について「今回は人員不足で審査に対応できない」との見解を表明した。早々にIMFの打
診を退けた日本側の対応は、何か隠しているのではないかというアナリストの危ぐに正当性を与えるものとなった。
隠ぺい
政府当局がはじき出した日本の金融機関の不良債権額は、民間機関のそれに比べてはるかに少ない。
不良債権問題の本当の重大さを把握するため、金融庁も人員を倍増して調査を強化する意向だが、それでもIMFが審査を
自らの手で進めたいのは、日本側が10年にもわたって不良債権問題を過小評価してきたからだ。
政府当局と民間の推定不良債権額の隔たりは、疑念を呼んでいる。IMFは先月、このギャップに疑問を抱き「不良債権問
題の解明を支援するため」日本の金融機関に対する審査を申し出た。これはまさに日本が避けたいことだろう。不良債権問題
が一部で考えられているほど深刻で、日本の金融が抱える問題の根深さが世界に知れ渡れば、投資家は円建て資産を敬遠
し、消費者も消費活動をやめかねない。IMFの審査を先延ばしすることで、日本の当局者らは不覚にも、自国の問題が懐疑論
者の意見と同じくらいひどいという見方を裏付けている。
巨額
IMFが知りたいのは、日本の景気に立ちはだかる不良債権問題の規模が、富士山級なのかエベレスト級なのかということ
だ。
たとえ日本の金融システムが破たんしたとしても、主要先進国の一角である日本が金融支援を受けることはまず考えられ
ない。万が一そうなっても、IMFに日本が必要とするだけの資金があるとは思えない。破たんするにせよ救済するにせよ、日
本は規模が大き過ぎる。
もしクルーズ氏がこのコラムを読んでくれたなら、ここで「ミッション・インポッシブル3」の冒頭シーンのヒントを捧げたい。あ
る静かな9月の夜、都心にある官庁の屋上に黒服の一団が降り立つ。カメラは、外から窓ガラスを破って部屋に突入したイー
サン・ハント(トム・クルーズ)の顔をアップでとらえる。そして、彼はこう言い放つ。「IMFだ。そのファイルを置け!」(ウィリア
ム・ペセック・ジュニア)
(ペセック氏はブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。同氏の見解は彼自身のものです)
東京 William Pesek Jr.東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo MK
#おもいっきり、ばかにされているわけですが、でも、実際に、このとおりです。
#おまえはすでにしんでいる。
#IMFの査察と国債の格下げもセット。(IMFが査察にはいることには国債はジャンク債格付になっていて・・・・・。)
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