投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 06 日 23:43:43:
特殊法人のうち、23ある公団・事業団の2000年度決算が出そろった。7割にあたる16法人が最終赤字で、赤字の合計は1兆円にのぼった。全体の半分以上の12法人が企業の累積損失に相当する欠損金を抱え、欠損金は合計で約7兆円に達した。多額の財政負担に頼りながら展望が開けない経営実態は、特殊法人改革の必要性を浮き彫りにしている。
2000年度の赤字額が最大だったのは中小企業総合事業団。信用保証協会の再保険を受け持つ保険業務の赤字が響き、最終赤字額は4800億円を超えた。保証協会の代位弁済額が昨年度に1兆円を突破、保険金の支払いがかさんだことが重荷となった。中小企業金融安定化特別保証制度のもと、銀行の貸し渋り対策として実施した保証のツケが表れた。過大な債務にあえぐ本州四国連絡橋公団も最終赤字が758億円に達した。昨年度、国から新たに800億円の無利子融資を受け利払い軽減に努めたものの、赤字幅は前年度より11%減少したにとどまった。債務超過額は2300億円、欠損金は1兆円近くに膨らみ、問題先送りは許されない状況になっている。
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