投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 06 日 21:12:13:
6日の東京債券市場は、国債が売り進まれ、長期金利の代表的指標である新発10年物国債の流通利回りは、前日の終値ベースを0・025%上回る1・400%まで上昇(債券価格は下落)して取引を終えた。
米大手格付け会社「ムーディーズ・インベスターズ・サービス」が同日、日本政府が発行する円建て債権(国債)の格付けを、上から3番目である現在の「Aa2」から一段階引き下げる方向で見直すと発表したため、国債が売られた。ムーディーズの発表直後、長期金利の利回りは1・410%まで上昇したが、その後、値下がりした国債を買い戻す動きも出て、やや金利の上昇幅が縮小した。
ムーディーズは今回の見直しについて、日本の景気低迷が長引いている上、デフレ傾向の進行で、政府や金融機関、企業の実質的な債務負担が増大している点を指摘した。実際に格下げが実施されれば、ムーディーズの格付けでは、98年11月、2000年9月に次いで3度目となる。かつては、最上級の「Aaa」だった日本国債が、上から4番目の「Aa3」までランクが下がることになり、ポルトガル、スペイン(Aa2)などを下回り、イタリア、台湾などと並ぶ。
これに対し、塩川財務相は記者団に「不可解という感じは持っている。日本のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)はおかしくなっておらず、格付けを下げるなんてことは考えられない」と不快感を示した。
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