投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 06 日 19:50:02:
柳沢金融相のIMF(国際通貨基金)審査受け入れ表明により、わが国不良債権の透明度が高まるとの期待感から大手銀行株が上昇。この動きを好感して全体指数は買い先行の動きとなった。
225先物は1万550円で寄り付いた後、9時56分には1万820円まで上昇した。しかし、高値示現後急落気味に動き、前引けは1万590円まで値を消して前場の取引を終了した。
この背景は、一目均衡表の転換線が昨日現在1万846円であり強力なレジスタンスを前に売っておこうとした投資家が存在したこと。そして、朝方上に一気に抜けると思い買いついた短期筋が投げた結果であろう。
後場は、ソフトバンク、CTC、トレンドマイクロといったIT関連銘柄のソフト関連の一角が賑い値を飛ばした。朝方から強い動きとなっていた大手銀行株とともに強い
動きとなったことで、市場センチメントは徐々にだが回復したようだ。後場寄り1万620円だった225先物は、一時1万500円まで売られたものの切り返すことができたのもソフト関連の上昇によるところが大きかったようだ。
騰落レシオ、信用の評価損率、移動平均線からのかい離等テクニカル面からは何時売り方の買い戻しを起爆剤にした「上昇トレンド」の発生が起こっても不思議ないだけに否が応でも明日以降期待が高まる局面と考えておきたい。昨日、当欄で「麦踏み相場」と評した相場だが、戻りを売られ、売られても回復することで、力強い踏み上げが起こる素地が整いつつあると考える。売っても売っても下がらないことが確認されれば、売り方も諦め買い戻しを急ぐことになろう。個人投資家に人気があり注目度の高いソフトバンクが大幅高となったこともある意味象徴的な動きであろう。本日のインテルのガイダンスとそれを受けたグローベックスでのナスダック100先物の動き次第では明日の東京市場は意外高の可能性があり期待して注目しておきたい。
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