投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 06 日 18:02:39:
09/06 15:58 高齢化で経済大国から転落 日本、CIAが予測 外信49
【ワシントン6日共同】米中央情報局(CIA)は六日までに、
急速な高齢化によって日本の労働人口(十五―六十四歳)が二○五
○年までに現在より37%減少し、主要な経済大国としての日本の
地位が危うくなると予測する報告書「長期的に見た世界の人口動態
」を公表した。
報告書は、高齢化と巨額の財政赤字などを背景に日本が二○一○
年の時点でも不況から脱出していない可能性を指摘。高齢化で技術
革新に対応できず、財政赤字のため対外援助による「小切手外交」
も放棄、米国による安全保障体制にさらに依存せざるを得なくなる
と予測する。
一方、中国についても二○五○年までに六十五歳以上の高齢人口
が三億人を超え、急激な都市人口の膨張と相まって、経済成長率の
鈍化と政治的な不安定化をもたらす可能性を指摘した。ロシアに関
しては、出生率の低下などから今後五十年間に人口減少が続くが、
極東地域への中国人移民は逆に増え、中ロ両国の緊張が高まるだろ
うとしている。
また、二○五○年までに世界的に都市への人口集中と高齢化が進
み、六十五歳以上の人口は現在の三倍の十五億人になると予想。欧
州についても急速な高齢化を指摘し、世界的な紛争で米国を支援す
る意欲を失う可能性があると懸念している。
報告書は経済協力開発機構(OECD)などの各種統計を基に、
ことし七月に作成された。
(了) 010906 1558
[2001-09-06-15:58]
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