株安と銀行経営:山本恵朗・全国銀行協会会長に聞く〔毎日新聞〕

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投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 06 日 00:20:40:

株安が銀行経営に与える影響などについて、全国銀行協会会長の山本恵朗・富士銀行頭取に聞いた。 【聞き手・鬼木浩文】

――株安が銀行経営に与える影響は?

◆自己資本には十分な厚みがあり、問題ない。しかし、時価会計の導入で剰余金が目減りし、配当原資が不足する銀行はあるかもしれない。

☆このおっさん、なんか矛盾したこと言っていますが。

――中間配当できないと、国有化の問題などが生じ、金融システム不安が再燃しませんか。

◆無配は製造業でもあること。市場の信認のカギは配当でなく資本が十分あるかどうかだ。公的資金の優先株が無配になった場合に国有化するかどうかは、株主である当局が判断すべきことだ。

――株安で、不良債権処理のスピードがスローダウンする心配は?

◆そういう疑いを持った発言はあるが、不良債権の処理は、金融検査マニュアルに基づいており、銀行が裁量的にやれる範囲は小さい。処理原資が少なくなったから、処理を先延ばしするというのは、決算段階では考えられない。

☆つまり、不良債権の処理は全て金融当局次第だと?おい、おっさん、あんた何のために高い役員報酬もらって経営者しとるんや。

――流通業界などで要注意先企業の処理が先送りされることは?

◆再建計画を出して時間を与えることも認めないと言う考え方は、通常の商売ではありえない。再建計画を作り、3年なり5年で回収する方がいいのか、いますぐ整理する方がいいのかは、ビジネスの判断。全部潰してしまえという一足飛びの議論では、銀行の商売そのものがおかしくなる。

――ゼネコンなどの債権放棄は甘かったのではないですか。

◆それはあると思う。しかし、産業構造の変化をすべて見通せる訳ではない。例えば、スーパーはかつて、新時代の花形だった。ユニクロに代表されるような、新しいビジネスモデルがでてくることを、10年前に誰が想像できたか。その時その時で、血のにじむ思いで判断をしている。

☆そのユニクロの株価は惨憺たる有様になっていますが、何かご感想は?

――柳沢伯夫金融担当相の「不良債権を7年間で半減する」との発言で株が下がりましたが。

◆計算根拠は分からないが、新規発生分を厳し目に見たのではないか。現実には、あそこまではいかないと思う。


――市場では「9月危機説」も聞かれます。

◆97、98年のような、金融システム自体が揺らぐような危機はない。(日本向けに金利の差がつく)ジャパンプレミアムもないし、市場はきちんと見ている。

☆IMFの目は違うと思うのですが。

[毎日新聞9月6日] ( 2001-09-06-00:20 )

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