投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 03 日 22:37:46:
【ロンドン3日=奥村茂三郎】
訪英中の柳沢伯夫金融担当相は3日、英金融サービス機構(FSA)で講演し「日本の銀行の健全性について、かなり厳しい状況を想定しても全体として心配は不要」との見解を表明した。さらに「いつでも金融危機対応会議の議を経て15兆円の公的資金を投入できる」と述べ、金融システム危機への安全網が整っていると強調した。
資産査定が甘いとの疑念に対しては「日本の金融検査マニュアルは米連邦準備理事会(FRB)の銀行検査マニュアル等とも内容的に十分比肩しうる」と説明。回収に注意が必要な貸出債権(要注意先債権)に対する貸倒引当金が不十分との指摘があることについて「格付けや株価など市場からのシグナルを取り込んで引き当てる方式を開発した」と述べ、要注意先債権の引き当てを拡充する考えを示した。
不良債権問題の今後の展望については「3年間の集中的な不良債権圧縮の努力の結果、2004年度以降には(貸し出しに占める)不良債権の比率を3%台に改善できる」との見通しを示した。
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