投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 03 日 08:41:11:
【ロンドン2日=奥村茂三郎】
英国を訪問中の柳沢伯夫金融担当相は、3日から英米の金融当局首脳らと会い、日本の金融機関の不良債権問題を直接説明する。「不良債権を7年で半減する」との「柳沢シナリオ」については、3日の講演で「4年後の2005年度をメドに問題は正常化する」という点を強調し、理解を求める。金融危機時に公的資金を再注入できる仕組みも紹介して、日本発の世界恐慌を防ぐ決意を表明する。
柳沢氏を迎える「試練」は3つある。第1は不良債権の査定や引き当てを巡る内外の不信だ。国際通貨基金(IMF)は市場アナリストの推計をもとに、「不良債権と公式には認定していない要注意先債権は不況業種が大半で、不良化する恐れが大きい」などとして、景気の先行きにも目配りした査定と引き当ての強化を求めている。
柳沢氏は今回の英米訪問で、日本の資産査定や引き当ての方法が欧米と同様に国際基準に沿っていると重ねて説明。不良債権化する恐れのある要注意先債権については「格付けや株価なども反映させるよう引き当てを強化する」との新たな方針を表明する。
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