投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 01 日 21:15:01:
厚生労働省は高齢者医療制度の対象を今の70歳以上から段階的に75歳以上に引き上げる方針を固めた。2002年度に予定する医療制度改革の柱の1つとする。高齢者医療費を減らし、健康保険組合などが高齢者医療費を賄うために負担している拠出金を減らす狙い。ただ70―74歳の高齢者は自己負担が増えるため、見直し実現までには曲折もありそうだ。
厚労省は医療制度改革案を9月中に公表し、年末に正式決定する方針。現役世代の医療費自己負担の引き上げなども盛り込む。
高齢者医療費は約30兆円に達する国民医療費の3分の1を占めるが、その7割程度を全国の健保組合や国民健康保険、政府管掌健康保険などが負担する拠出金で、残り3割程度を公費で賄っている。これに対し、70歳未満の世代はサラリーマンが加入する健康保険の場合、加入者本人で医療費の2割、自営業者などが加入する国民健康保険では3割を自己負担している。高齢者医療制度の対象年齢が75歳に上がれば、74歳までの高齢者はこれと同様の負担を求められる。急激な負担増とならないように厚労省は経過措置も検討する。
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