投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 8 月 31 日 19:17:04:
08/31 17:56 回避できるか世界同時暴落 G7での協調も焦点に 金融40
共同
日本と米国、欧州の株価が大幅に下落し、世界同時株安の様相を
強めている。日米欧ともに企業業績が悪化、景気の先行きに一段と
暗雲が立ち込めていることが下落の背景にある。
景気を回復させるため、日米欧が八月にそろって金融緩和に踏み
切った。しかし、株価の下落に歯止めがかからず、世界経済に対す
る不安は一段と強まっている。東京市場では株価が一万円を大きく
割り込み、銀行や企業の経営不安が高まる「九月危機」もささやか
れている。
世界同時暴落など危機的状況を回避するためにも、九月下旬にワ
シントンで開かれる先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)
でどういった協調を模索するかも当面の焦点となりそうだ。
景気の底割れ懸念から、日銀が今月に金融の量的緩和の追加策に
踏み切り、米国も今年七回目の利下げを実施。欧州も三十日に利下
げするなど日米欧が足並みをそろえて金融を緩和した。しかし、今
年後半とみられていた米国の景気回復が「来年にずれ込む」(大手
証券)との見方が強まり、各国の株価下落に拍車をかけている。
さらに日本では、九月中間決算から導入される時価会計が市場を
揺さぶる。銀行などによる株式の持ち合い解消売りが本格化する見
通しだ。株価が現在の水準から下落すると、銀行の保有株式の含み
損がさらに拡大、不良債権処理を遅らせるのは必至。
株式市場は、証券税制見直しや補正予算編成の動向を注視しおり
、政府は迅速な対応を求められている。
(了) 010831 1756
[2001-08-31-17:56]
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