投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 30 日 21:37:36:
欧州中央銀行は30日の定例理事会で、短期金利市場を誘導する政策金利を現行の年4.5%から0.25%幅引き下げ、年4.25%にすることを決めた。5月に続く利下げで、鈍化している欧州景気をてこ入れする。ユーロ圏12カ国ではインフレ懸念もなお根強いが、世界経済の同時不況に歯止めをかける意味からも、欧州の金融当局として、8月に入っての日米金融緩和に追随した。
ロンドン市場の外国為替相場は30日、欧州中銀の利下げ後も1ユーロ=0.91ドル前後小動きを続けた。市場では今回の金利引き下げを織り込み済みで、年末に向けたもう一段の利下げに、早くも関心が移っている。
欧州中銀は慎重姿勢を転換して景気重視の金融緩和に踏み切ったが、足もとではインフレ圧力も消えていない。28日に発表した通貨供給量(M3)の伸び率は、5〜7月の3カ月平均で5.9%と高く、抑制目標の4.5%を大きく上回っている。石油輸出国機構(OPEC)が原油価格の高値維持を狙って9月から減産を実施するなど、欧州の物価情勢の先行きは不透明だ。
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