投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 30 日 12:06:43:
下記の報道のように、ドイツ、フランス、イタリアの財政状況が悪化してきています。
ユーロ諸国は、今まで、ユーロ安を使って輸出攻勢をかけ、経済を伸ばしてきました。
また、どっぷりと米国経済に依存してきていますから、現在の米国経済の減速は、もろにユーロ諸国の経済に響いてくるのです。
今後、益々ユーロ高に転換されていますから、ユーロ諸国の苦境は益々深まっていくと思っています。
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■□■独仏伊の財政悪化一段と、景気低迷で税収減■□■
欧州景気の急減速で主要国の財政収支の悪化懸念が一段と強まってきた。
ドイツ、フランス、イタリアなどの2001年の財政赤字はいずれも国内総生産(GDP)比で2%近くに達する見通しで、ユーロ圏の緊縮財政ルールの見直し論も浮上。
世界景気のけん引役不在の中、財政拡大への国際圧力も強まる公算で、各国が掲げる「単年度赤字ゼロ」の目標が遠のいている。
「今年と来年は財政赤字削減を一休みするしかない」。
フランスのファビウス財務相はこのほど、数年来続いていた赤字削減が当面は棚上げになるとの見通しを表明した。税収減を背景に、仏では今年の歳入不足が見込みより250億フラン(約4200億円)膨らむ見通し。
財政赤字のGDP比は当初目標の0.9%を上回る1.5%程度に達し、2002年にはさらに上昇する恐れがある。
イタリア政府は今年の財政赤字のGDP比を0.8%程度としているが、トレモンティ経済財務相は今月になって「赤字のGDP比は最大1.9%まで膨らみかねない」と軌道修正し、財政への危機感を訴えた。