投稿者 sanetomi 日時 2001 年 8 月 30 日 10:48:01:
マイカルの負債残高、圧縮目標に届かず1兆円強
経営再建中の大手スーパー、マイカルの8月末の連結有利子負債残高が1兆円強にとどまり、目標にしていた9110億円に圧縮できなかったことが29日わかった。外資系投資銀行との店舗売却交渉が難航したことが主因だ。
マイカルは引き続き交渉を続け、2002年2月末までの早い段階に目標を達成する方針だが、四方修社長が30日に記者会見し、こうした財務状況や今後の対応を説明する。
1月にまとめた新3か年経営計画では、子会社株や店舗の売却、赤字店舗の閉鎖による収益率の改善などによって、2月末で1兆1510億円あった連結有利子負債を半年で約2400億円圧縮し、9110億円にする目標を示していた。
このうち、大手スポーツクラブのピープルやマイカルカードなど子会社株の売却は順調に進んだ。
しかし、1200億円の調達を見込んでいた約20店舗の売却交渉は、現段階でも外資系投資銀行と価格などの条件面が折り合っていない。関係者によると、マイカルの社債格付けの低下に伴い、店舗の評価額が下がったことが交渉難航の一因になっているという。
マイカルは計画の最終年度の2004年2月末には連結有利子負債を7500億円まで削減するとしているが、厳しい経営環境が改めて鮮明になってきた。
(8月30日03:09)