投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 29 日 20:56:38:
金融問題とポートフォリオについて、以下の通り、ご返答させて頂きました。(一部、個人的な事等、カットさせて頂いております)
ご返答日時: 2001/08/28 5:10:18 東京 (標準時)
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Q1:新円切り替えになった場合、100万円以上は無効とのことですが、これは、1人当たり1金融機関当たりなのか、1世帯当たり、全金融機関当たり、なのかどう思われますか?
A1:全金融機関で、名寄せが進んでいますから、一人当たりとなります。複数の金融機関に複数の口座を持っていましても、一つとカウントされることになります。
一人100万円という事になると思います。子供の場合は、常識的には、100万円をもっているか、どうか。この判断は、今後、金融庁で行うでしょうが、どのようになるかは、不透明です。
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Q2:円については、銀行の普通預金か、現金かどちらがよいと思われますか?
A2:基本的には、変わりません。銀行預金は、カットの対象になりますし、また、口座は当分閉鎖されます。
現金は、上記のように、100万円の交換という問題が出てきますから100万円までなら<現金>となります。
円で持っている限りに於いては、変わりはありません。
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Q3:貸し金庫は、地元岐阜の大垣共立銀行と十六銀行に借りているのですが、もし、経営状態で何か掴んでみえればお教えください。
A3:帰国しましたら、各銀行の詳細なレポートがありますので、調べてお知らせ致します。
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Q4:米ドルですが、今後、金・銀・石油本位制になるとすれば、いつ頃と思われますか?
A4:早ければ、年末までに採用されると思っています。日銀が、<カミカゼ金融政策>を取った場合には、米国・欧州の経済は救われますが、その副作用として、米国・欧州には、インフレが襲ってきます。このインフレは、米国(ブッシュ政権)としては、容認出来ますが、FRBとしては、とても、容認できる金融政策ではありません。
このため、もし、【日銀】が、米国の圧力で、金融緩和を行った場合、FRBのグリーンスパン議長は、辞任となる可能性があり、これは、世界の金融市場に、大激震を招きます。
この混乱を嫌って、世界の資金は、【現物市場】に殺到するでしょう。これは、世界的なインフレを招きます。
米国としては、この混乱を静めるために、上記の【金・銀・原油】本位制に踏み切ると思います。
ただ、この【金・銀・原油】本位制は、価格の安定が重要ですから、仮に金が一オンス300ドルを超えるようであれば、保有金を一時的に売却する動きになると思っています。
新規の産出金が市場に出てこないレベルは、一オンス220〜240ドルですから、このレベルが、長期的に、最も”居心地の良い”金の価格と思っています。
(これに関連します事は、9月1日号をご覧下さい。ネットでは非公開にしますが、原油価格の裏事情等を、解説していますので)
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Q5:また、その場合現行ドルとの交換はどのようになるのか?居住者と非居住者による差別は有り得るのでしょうか?
A5:居住者と非居住者による差別はありません。もし、これを行えば、アラブの王様が怒りだしますから・・。
交換率は、今後つめられるでしょうが、米国の保有金のコストが確か、一オンス40ドル前後だっと記憶しています(海外におりますので手元に資料がありません)ので、仮に、一オンス240ドルで評価換え場合、米国には、莫大な”差益”が転がり込みます。
<銀>は、既に、市場にて売却していますので、殆ど在庫はありませんが、一オンス$4〜$5が妥当な線ではないでしょうか。
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Q6:GOLDですが、ユーロ諸国が売却し、米国、アラブ諸国が購入しているとのことですが、売却すれば通貨は弱くなるのにどういった理由からなのでしょうか?また、反対に購入国の理由はなんなのでしょうか?
A6:世界の為替取引は、毎日2兆ドル(240兆円)以上の取引がされていると、言われており(オプション・デリバティブ等を含めて)、金取引の要因では、殆ど影響はありません。
ユーロが誕生してから、ユーロは傾向としては、下落を続けてきましたが、この<ユーロ安・ドル高>で、米国は、ヨーロッパから、安い金を購入できているのです。
ヨーロッパには、スイスのチューリッヒ市場があり、ここで、米銀・米国企業は、ユーロ安・ドル高の恩恵をフルに使い、金を買いまくっていました。
今、米国市場には、ヨーロッパの地金型金貨(20フラン金貨等)が、あふれています。
また、金保管庫を、近々見せてもらうことになっていますが、物凄い量のヨーロッパからの、金の延べ板が運び込まれているそうです。
(壮観な眺めだと言っていましたから)
米国は、今、民間部門で、金の保有を増やしていますが、これは、来るべき、<新通貨体制>への備えと思っています。ただ、これは、投資という側面ではなく、<リザーブ(保険)>という面を持っていると思っています。
米銀も、今、この<金>の保有を増やしており、見事に保険を作っていっています。誰にも分からない形で静かに動き、皆が気がつけば、唖然とするような金保有になっている筈です。
また、<アラブ諸国>は、いずれ、原油枯渇のことを心配しています。この原油収入が無くなったとき、<アラブ諸国>に、残るのは砂漠だけです。
この事態を想定して、次の世代の為に、<金>を買い、米国に投資を行っているのです。
国家戦略そして、危機管理が、見事に機能しているのです。
日本のように、行き当たりばったりの政策とは、次元が違います。
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Q7:金融資産が*000万円の場合、ベストポートフォリオをお聞かせ願えないでしょうか?
A7:これは、どこまでリスクを取るか、及び運用期間によって変わってきます。先般、ご相談がありました方は、10年間、積極的な運用をされたいとの事でしたので、以下のポートフォリオを組ませて頂きました。
【稀少金貨】 30%
【ダイヤモンド】 10%
【ドル預金】(海外) 35%
【日本の株式】 20%
【円資産】 5%
また、他の方は、リスクを限りなく減らしたいと事でしたので、以下のポートフォリオをご提案させて頂きました。
【ドル預金】(海外) 70%
【稀少金貨】 10%
【日本株式】 10%
【円資産】 10%
どちらも、それなりに、素晴らしい収益を上げると思いますが、確定した収益を確保しながら、残りで、積極的な運用を行うのが、肝要だと思っています。
積極的運用であれば、仮に運用総額5,000万円でありますれば、【ドル預金】分野(35%)で、1,750万円の運用になりますから、年間105万円の<利息>があります。
これを、10年間継続すれば、単純計算で、1050万円の<収益>に。
【稀少金貨・ダイヤモンド(但し、日本では売っていない超一級品)】への資金配分が、40%(2,000万円)になっていますが、かりに10年後に、この【稀少金貨・ダイヤモンド】が、半分の、1,000万円になっていたとしても、<利息収入>の分で、十分カバーできるのです。
積極的な運用を行いましても、10年単位で見た場合は、十分リスクを回避出来るのが、お分かり頂けると思います。
また、上記の計算には、為替差益は計算しておりません。
これを、計算すれば、収益は、更に増える事になります。