投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 28 日 22:08:55:
厚生年金基金連合会は28日、代表的な企業年金である厚生年金基金の2000年度の資産運用利回りが平均でマイナス9.83%になったと発表した。過去最高だった前年度の13.09%から一転して過去最低となった。国内株式相場の急落が主因。利回りの低迷によって年金資産の積み立て不足が発生し、母体企業は穴埋めする必要に迫られる。2000年度は日経平均株価の下落幅が年間で7000円以上に達し、国内株式の利回りはマイナス26.6%まで落ち込んだ。調査対象となった全国の1801基金は平均すると資産の34.0%を国内株式に投資しており、投資資産別では最も多い。このため、国内株の下落が利回り悪化に大きく影響した。
厚年基金は資産運用の予定利回りを4−5%程度に設定している場合が多い。仮に平均予定利率が4.0%だと仮定すると、2000年度はこれを約14ポイントも下回る結果だ。厚年基金は総資産は99年度末時点で約55兆円であるため、単純計算では全体で約7兆7000億円の積み立て不足が発生したことになる。