投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 27 日 21:39:38:
金融庁の森昭治長官は27日の会見で、銀行が「要注意先債権」の貸し倒れに備えて積む引当金の算出に、外部機関による格付けや、株価などを反映させるよう主要行に要請する考えを示した。「財務指標だけでなく、市場が発する信号を取り入れたらどうか。(この手法は)金融検査マニュアルでも想定している」と述べた。新しい算出方法を導入すると、融資先に業績不振で格付けや株価が低下している業種が多い銀行は、貸し倒れ引当金額が増えることになりそうだ。
市場の評価を勘案する引き当て方法は、柳沢金融担当相が26日のテレビ番組の中で導入方針を明らかにしたもので、対象は、元利返済に支障はないが、業績が不振の企業向けの「要注意先債権」となる。
銀行は現在、要注意先債権に対し、債権額の3―5%を引き当てているが、一部の海外のアナリストなどからは、引当不足が指摘されている。
(8月27日21:11)